新着情報
第39回福祉囲碁東京大会
協会パートナー募集

特定非営利活動(NPO)法人日本福祉囲碁協会

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会員専用

ボランティア活動の
実績と予定

1. 施設・在宅訪問

 身体障害者及び高齢者の施設や個人宅にボランティア棋士が訪問しています。 囲碁のお相手をする地域活動は、いわば囲碁の出前として一年中、毎日行っています。

2023年度の訪問実績

訪問会員数(名) 2,349
被訪問者数(名)5,079

2023年度の地区ごとの訪問実績

地区名東京東東京西多摩神奈川千葉・茨城埼玉・栃木地区合計
訪問施設数 151 301 6014578124859
訪問在宅数466024391811198
訪問合計19736184184961351057

2. 最近の大会実績

全日本視覚障害者囲碁大会(2024年11月16, 17日開催)

 日本視覚障害者囲碁協会が毎年主催している大会に、当協会が審判員等を派遣するなどの協力をしました。詳細は後報します。

福祉囲碁東京大会(2024年10月20日)

 第39回となる当大会は、渋谷区のリフレッシュ氷川において開催しました。参加者は、視覚障害者用碁盤使用有段者クラス(第一部東京都知事杯)、同級位者クラス(第二部NHK厚生文化事業団杯)、一般碁盤使用有段者クラス(第三部毎日新聞東京社会事業団杯)、同級位者クラス(第四部東京都社会福祉協議会杯)、9路盤クラス(第六部渋谷区社会福祉協議会杯)に分かれて対戦しました(13路盤の第五部は参加希望者なし)。参加選手は総勢48名で、緊張のなかにも対局の楽しみを存分に味わいました。大会には、滝沢千晴相談役、大竹英雄会友にもおいでいただき、時間切れの際の勝敗判定をしていただきました。

大会全景写真
大会別室写真

視覚障害者囲碁大会(2024年6月22日開催)

 本大会は、昨年度に引き続き社会福祉法人日本点字図書館と当協会が主催して開催しました。出場選手は昨年よりやや増えて35名、首都圏以外では秋田、新潟、富山の各県から参加がありました。第一部の19路盤は段級位に従ってA~Dの4つのクラスで3局ずつ対戦、第三部の9路盤は4局ずつ対戦して優勝を競いました。第二部の13路盤も予定していましたが、参加希望者が1名であったため、第一部に参加してもらいました。
 第一部では対局時計を導入し、どちらかが55分を使い切ると判定終局としました。置かれた碁石の確認にどうしても時間がかかるので、熱戦の末勝負が時間切れとなることもしばしば。微妙な勝負の判定は視覚障害者囲碁の普及に尽力しておられる森野節男九段(関西棋院)にお願いするとともに、協会の高段者が判定に当たりました。

大会全景写真
大会競技写真

全日本視覚障害者囲碁大会(2023年11月11, 12日開催)

 第23回となる当大会は、金沢市において、日本視覚障害者囲碁協会が主催して行われ、当協会は審判員3名を派遣するなどの協力をしました。

訪問先グループの声

岩下恭士さん
 囲碁を始めて2年余りの全盲超初心者です。訪問をお願いしていた佐野前会長がご都合により中止となって、今は上田会員に月2回来て頂いています。これだけではとても上達は見込めないと思い、今年2月から市ケ谷の囲碁サロンで毎週、柴野竜之介プロ三段に指導碁を打って頂いています。私の方はまだまだ全然棋力が上がりませんが、先生は「打ちました」と声で教えて下さり、「この手はまずいですね」などと言いながら、その石を私の手を導いてしっかり触らせながら説明されます。盤面全体をよく見ていないことなど全盲者の弱点をはっきり指摘して頂けることも有難いです。「どうせ見えないんだから仕方ない」ではなく、『目隠し碁だってあるからには見えない人にも何かハンディを克服する技があるはずだ』と一緒に真剣に考えて下さることが嬉しいです。私と打つようなことがありましたら、皆さんも思い出してください。
「協会の活動に感謝」 東障囲碁サークル 会長 渡邉汎泰さん
 私たちのサークルは毎週金曜日と第2・4日曜日に活動しています。これまでサークル創設から16年間にわたり福祉囲碁協会から囲碁ボランティア4~7名を派遣していただいております。サークルの発展があるのは協会の皆さんの懇切丁寧な指導の賜です。  私たちは視力や聴力、身体的な不自由などの障害を持っていますが、協会の皆さんには私たち一人ひとりの個性や棋力に合わせたねばり強い指導をいただいております。年1回の研修旅行や大学生との交流碁会にも運営の要として携わっていただいておりますが、サークルのメンバーと協会の皆さんとは強い信頼関係で結ばれております。
「囲碁ボランティアの派遣をいただいて」 鍼灸マッサージ治療院 汪徳慧さん
 私は中国にいたとき囲碁のルールを覚えたのですが、実際に打つようになったのは日本に来てからです。というのは中国には視覚障害者用の碁盤がありませんでしたから。それで日本に来て視覚障害者用の盤石をみたときは感動しました。  私は福祉囲碁協会の囲碁ボランティアに関わりをいただいてから、さらに囲碁を極めたいという気持ちが強くなりました。さらに棋力を高めて次のステップに立てたらとの思いでいっぱいです。  協会では、いろいろな方に囲碁を触れる機会をつくり、広く囲碁を楽しむ仕事を行っていると伺っています。今後も協会の発展をお祈りいたします。

会員の声

「河野武会員」
「囲碁を楽しみながら社会貢献ができる」…… そんな情報を耳にして入会以来早5年、今は月6〜8回の介護施設や在宅訪問が“生き甲斐”となっています。 ⅰ)身障者や高齢者との対局を通じた社会貢献 ⅱ)囲碁の勉強によるボケ防止 ⅲ)約1時間の徒歩運動による健康増進  退職後の訪問活動はメタボ気味 の私にとって、まさに一石三鳥(長)の効用です。
「真砂祐子会員」
老人ホームに入ってから碁を覚えたという女性のお相手をして、勝利の○印をあげたときの笑顔に、思わず一緒に喜びました。また、目の見える人と見えない人との対戦では、それぞれの碁盤に同時進行で相手の打った石を置いていくことも経験しました。今後弱いといわれる人たちがもっともっと楽しめる場を増やしていければいいと思っています。